第2回つくば市立地適正化計画検討委員会
居住誘導区域の考え方
資料3 - 2
〈目次〉
1.つくば市の市街地区分
2.居住誘導区域の基本的な考え方(案)
3.居住誘導区域(案)の設定
5町1村(筑波町、大穂町、豊里町、桜村、谷 田部町、茎崎町)とその中心部。
0 5 10 15 20 25 30
昭和40年
(1965)
45年
(1970)
50年
(1975)
55年
(1980)
60年
(1985)
平成2年
(1990)
7年
(1995)
12年
(2000)
17年
(2005)
22年
(2010)
27年
(2015)
47年
(2035)
人
口
1
1970
年以前
1970
∼
2000
年頃
2000
年∼現在
研究学園地区建設計画閣議了解(1963年)により、1970 年代後半から研究学園地区内の土地利用が本格化し人口も 増加。旧宅造法、開発行為による住宅団地整備が進行。
TX開業(2005年)に伴う土地区画整理事業の施行に より、市街化区域が拡大。2005年以降、市街化区域内 人口が調整区域内人口を上回る。
2007年に区域指定制度の導入。
出典:都市計画基礎調査
JR常磐線
2.7
6.3
市街化区域
市街化調整区域
1975年人口密度(人/ ha)
251,710人 推計値
市街化区域人口 市街化調整区域人口 総人口
▼2007年区域指定制度 (第11号、第12号指定区域) ▼1963年研究学園地区
建設計画閣議了解
▼2005年 つくばエクスプレス(TX)開通
78,826 78,810 89,506 127,401 150,074 168,466 182,327 191,788 200,528 214,590
2035年をピークとして、やがて
緩やかに人口減少に転じます ▼1973年区域区分(市街化区域・
市街化調整区域)の設定
223,802
出典:都市計画基礎調査、国勢調査 注)平成27年時の市街化区域人口、 市街化調整区域人口は独自推計 万
万
万
万
万
万
▼1966年都市計画区域 の指定
JR常磐線
JR常磐線 筑波町
大穂町
豊里町
桜村
谷田部町
茎崎町
4.4
21.3
2010年人口密度(人/ ha) 市街化区域
市街化調整区域
出典:都市計画基礎調査
(参考)つくば市の市街地形成の経緯
つくば市の将来都市構造として,市域全体を土地利用 の目的に応 じ
て4つのゾーンに分け,そのうち2つをゾーン内の地 区の特徴に よ
り細分化を図った「都市計画マスタープラン
2015」のゾ ーニングを
基に,より各地域の特徴を捉えるための一層の細分化 を図り,以 下
のように市街地区分を設定します。
1.つくば市の市街地区分
市街化区域
市街化調
整区域
都市計画区域
︵
市
域
︶
研究学園地区
T X 沿線地区
既成市街地地区
産業系市街地地区
地区計画指定区域のうち 、住 宅立 地制 限 がある区域(研究・教育 機関 )
未利用地 (高エネ研南側未利用地 )
旧宅団地等 都市機能や居住が集積す るエ リア
筑波山ゾーン
葛城地区 (研究学園駅周辺)
北条市街地
工業団地、工業専用地域
自然公園区域 第11号第1指定区 域 第11号第2指定区 域 第12号指定地区 土地利用調整ゾーン
その他市街化調整区域 島名・福田坪地区 (万博記念公園駅周辺)
萱丸地区(みどりの駅周 辺)
上河原崎・中西地区
中根・金田台地区
田園集落ゾーン
小田市街地
大曽根市街地
吉沼市街地
上郷市街地
栄市街地
テクノパーク桜市街地
東光台市街地 筑穂市街地
谷田部市街地
高見原市街地 ① ② ③ ④ ⑤ ⑥ ⑧ ⑨
花園市街地
市街化調整区域のうち土 地利 用の 方針が示されている区域 (地 区計 画) ⑦
誘導区域等の 設定範囲
2
参考 つくば市都市計画マスタープラン2015に おける将来都市構造図
市街地ゾ
ー
ン
立地適正化計画の 検討対象範囲
市街地形成・土地利用規 制によ る
③既成市街地地区
②つくばエクスプレス(TX)沿線地区 ①研究学園地区
• 1963年に閣議了解された筑波研究学園都市建設法に基 づいて建設された都心地区( つくば駅を中心とした用 途地域が商業地域の区域) , 住宅地区, 研究・教育 施設地区に大別される約2,700ha の地区です。 • 現在は、国際的科学技術中枢拠点都市として、科学、
文化、教育、交流施設等の集積に加えて、生活文化都 市としての商業、業務、住居系施設の集積もみられる 複合市街地が形成されています。
• 平成17年(2005年)に開通したつくばエクスプレス (TX)沿線の、TXと一体となったまちづくり(土地 区画整理事業)が行われている地区です。
• つくば市には5地区あり、今後は定住促進や都市機能 の集積等が進められていきます。
• 旧町村地域の中心として発展してきた市街地や土地 区画整理事業によって整備された市街地など、地域 の拠点となっている地区です。
• 市内各所に点在する工業団地であり、先端的技術 の開発や基礎研究を行う研究機関等が多く立地し ている地区です。
④産業系市街地地区 研究学園地区
葛城地区
中根・金田台地区
上河原崎・中西地区
島名・福田坪地区
萱丸地区
北条
小田 吉沼
上郷
谷田部
高見原 栄 テクノパーク桜 大曽根 筑穂
花園 東光台
筑波北部工業団地
筑波西部工業団地 テクノパーク大穂 テクノパーク豊里
テクノパーク桜
東光台研究団地
上大島工業団地
みどりの工業団地 葛城地区/島名・福田坪地区/萱丸地区/
上河原崎・中西地区/中根・金田台地区
北条/小田/大曽根/筑穂/吉沼/上郷/栄/テクノパーク 桜/花園/東光台/谷田部/高見原
筑波北部工業団地/筑波西部工業団地/ テクノパーク大穂/テクノパーク桜/
テクノパーク豊里/東光台研究団地/上大島工業 団地/みどりの工業団地
研究学園地区
1.つくば市の市街地区分
⑤第11号第1指定区域、第11号第2指定区域、第12号指定区域
• 平成12年の都市計画法の改正により、居住地 を市街地だけでなく、郊外部を中心とした豊
かな田園環境の下でゆとりある居住を可能に
することを目的とする制度(法第34条第11
号、12号)です。
• つくば市では平成19年から運用しています。
(区域指定の対象となる集落)
1.40位上の建築物を有する宅地が連担している集落
2.11号区域は市街化区域(工業専用地域を除く)からおおむね1kmの範 囲内にあること
3.12号区域は国勢調査により人口が減少している地域内の集落
4.ある程度宅地密度が高い集落(11号:宅地化率40%以上、12号区 域:30%以上)
5.道路や排水施設などの公共基盤が整備されている集落
⑥旧宅団地、開発行為による団地
• 旧宅団地は、旧住宅地造成事業に関する法 律に基づき開発が行われた住宅団地です。
• 開発行為による団地は開発許可を受け、開 発行為により形成された大規模団地(森の
里、豊里の杜)です。
注1) 第11号第1指定区域:住宅系 (兼 用住 宅含 む) のほ か、 前面 道路 が4メ ー トル以上の場合、延べ面 積150平方メートルま での店 舗の 立地 が認 めら れ る区域
注2) 第11号第2指定区域:独立行 政法 人等 の教 育・ 研究 施設 から 1キ ロメー ト ルの範囲内ならば、上記 の用途のほか、前面道路 の車道 幅員 が4 メー トル 以 上の場合、延べ面積20 0平 方メ ート ルまで の 作業所等(ベンチャー企業 な ど)の立地が認められる 区域
⑦市街化調整区域のうち土地利用の方針が示されている区域
• 市街化調整区域では、区域指定や住宅団地の他 に、地区計画により土地利用の方針が示されて
いる区域があります。
注)「豊里の杜地区」にも地区計画が定められていますが、開発行 為による団地でもあるため、市街地の特性を把握する上では「旧 宅団地、開発行為による団地」に分類しています。
1.つくば市の市街地区分
北条中台地区地区計画
稲岡地区地区計画
【区域の設定の基本的な考え方】 【土地利用規制や土地利用現況による区分】
「都市機能や居住が集積してい る都 市の中 心 拠点及び生活拠点並びにその周 辺の 区域」 に 該当することから、居住誘導区 域の 設定を 検 討します。
(参考:「第8 版都市計画運用 指針」 Ⅳ- 1 - 3 - 3 - ( 3 ) - ②- 1 ) ア)
同上
地区計画指定区域のうち、住宅立地制限がある区域 ー萱丸地区:誘致施設C 地区
ー上河原崎・中西地区:誘致施設B 地区 ー中根・金田台地区:計画建設地区
「都市の中心拠点及び生活拠点 に公 共交通
により比較的容易にアクセスす るこ とがで
き、都市の中心拠点及び生活拠 点に 立地す
る都市機能の利用圏として一体 的で ある区
域」、「合併前の旧町村の中心 部等 、都市
機能や居住が一定程度集積して いる 区域」
に該当することから、居住誘導 区域 の設定
を検討します。
(参考:「第8 版都市計画運用 指針」
Ⅳ- 1 - 3 - 3 - ( 3 ) - ②- 1 ) イ、ウ)
土地利用規制との整合を図り、 居住 誘導 区域を設定しません。
市街化調整区域は「居住誘導区 域に 含まな
いこととされている区域」に該 当す ること
から、居住誘導区域は設定しま せん 。
(参考:「第8 版都市計画運用 指針」
Ⅳ- 1 - 3 - 3 - ( 3 ) - 2 ) ア)
【除外する具体の区域】
大規模緑地・公園(大池公園、洞峰公園等の都市計画公園)
未利用地(高エネ研南側未利用地)
将来的に緑や都市機能を保全すべき区域
ー葛城地区:大規模緑地、調整池等 ー島名・福田坪地区:大規模緑地、調整池等 ー萱丸地区:調整池等
ー中根・金田台地区:歴史緑空間地区、調整池、公共公益施設等 研究施設・教育施設が都市計画決定されている区域 (研究教育地区地区計画の区域)
災害の恐れがある区域
ー北条市街地:土砂災害特別警戒区域 土砂災害警戒区域
ー谷田部市街地:急傾斜地崩壊危険区域(災害危険区域) 土砂災害特別警戒区域
土砂災害警戒区域
地区計画指定区域のうち、住宅立地制限がある区域
ー桜柴崎地区地区計画:誘致施設ゾーンA 、B 地区
用途地域が、工業専用地域に指定されている地域
2.居住誘導区域設定の基本的な考え方(案)
【区域設定の基準】
居住誘導区域の設定基準
は、以下の項目に配慮しま
す。
1 . 既存の土地利用規制との
整合
(用途地域、地区計画等に
よる住宅建築規制の除外)
2 . 安全な市街地の形成
(災害リスクの高い区域
の除外)
3 . 将来的な都市機能・
みどりの保全
(土地利用計画で定められ
る保全すべき地区、都市公
園等の都市施設等の除外)
4 . 土地利用計画の確度
(将来的な土地利用が定
まっていない地区の除外)
5
国指定文化財・遺跡がある区域
−北条市街地:平沢官衙遺跡 −小田市街地:小田城跡 国指定文化財・遺跡がある区域
−中根・金田台地区:金田官衙遺跡
市街化区域
市街化調整区域
都市計画区
域
︵
市
域
︶
研究学園地区
T X 沿線地区
既成市街地地区
産業系市街地地区
地区計画指定区域のうち 、住 宅立 地制 限がある区域(研究・教 育機 関)
未利用地 (高エネ研南側未利用地 )
旧宅団地等 都市機能や居住が集積す るエ リア
筑波山ゾーン
葛城地区 (研究学園駅周辺)
北条市街地
工業団地、工業専用地域
自然公園区域 第11号第1指定区 域 第11号第2指定区 域 第12号指定地区 土地利用調整ゾーン
その他市街化調整区域 島名・福田坪地区 (万博記念公園駅周辺)
萱丸地区(みどりの駅周 辺)
上河原崎・中西地区
中根・金田台地区
田園集落ゾーン
小田市街地
大曽根市街地
吉沼市街地
上郷市街地
栄市街地
テクノパーク桜市街地
東光台市街地 筑穂市街地
谷田部市街地
高見原市街地 花園市街地
市街化調整区域のうち土 地利 用の 方針が示されている区域 (地 区計 画)
市街地
ゾ
ー
居住誘導区域(案)の設定フロー
3.居住誘導区域(案)の設定
都市計画区域(研究学園都市計 画区 域) 2 8 , 3 7 2 h a
市街化区域 5 , 3 4 7 h a (1 0 0 %)
市街化調整区域 2 3 , 0 2 5 h a
非住居系用途地域 (工業専用地域)
5 1 3 . 6 ha (9 . 6 %)
災害等の危険性がある区域
災害等の危険性が 少ない区域
3 , 3 6 0 . 4 h a (6 2 . 8 %)
研究施設・教育施設として 都市計画決定されている地区
2 1 8 . 5 ha (4 . 1 %) 住宅建築制限がない地区
3 , 3 6 1 . 3 h a (6 4 . 1 %)
居住誘導区域(案)
約3 , 0 4 4 . 1 h a (約5 6 . 9 %)
地区計画による 住宅建築制限がある地区 (研究教育施設地区地区計画等)
1 , 3 8 0 . 0 ha (2 5 . 8 %) 住居系用途地域
4 , 8 3 3 . 4 h a (9 0 . 4 %)
視点 1
視点 2
視点 3
既存の土地利用
との整合
図 居住誘導区域(案)の設定 イメージ
将来的な
都市機能・
みどりの
保全
将来的な緑・都市機能の 保全対象がない区域
3 , 1 5 4 . 4 h a (5 9 . 0 %)
都市計画公園(地区公園、 総合公園、運動公園)
5 2 . 5 ha (1 . 0 %)
土地利用計画上の 大規模緑地等
1 2 2 . 8 ha (2 . 3 %)
*各数値については現在精査中です
注1:( )内は市街化区域に占める割合 注2:除外区域面積は重複を含む
注3:境界は用途界や明確な地形 地物 等を考 慮し 設定し ます 6
視点 0
市街化区域
視点 4
将来的な土地利用計画が定まっていない大規模未利用地 (高エネ研南側の大規模未利用地)
4 5 . 6 ha (0 . 9 %) 土地利用計画が
定まっている区域 3 , 1 0 8 . 8 h a (5 8 . 1 %)
土地利用計画
の確度 安全な
市街地の形成
歴史文化財・遺跡 3 0 . 7 ha (0 . 6 %)
都市計画区域 市街化区域
視点 視点 1
視点 視点 2
視点 視点 3
視点 視点 4
居住誘導区域(案)
住宅建築制限のある区域
災害等の危険がある区域
都市機能・みどりを 保全すべき区域
将来的な土地利用が 定まっていない区域 −北条市街地
①土砂災害特別警戒区域 0 . 0 1 ha ②土砂災害警戒区域 0 . 0 5 ha
−谷田部市街地
①急傾斜地崩壊危険区域 0 . 3 9 ha (災害危険区域)
②土砂災害特別警戒区域 0 . 1 5 ha ③土砂災害警戒区域 0 . 8 7 ha 小計 0 . 0 5 ha (0 . 0 0 1 %)
1 ) −1
工業専用地域
工業専用地域では、住宅の建築は制限されているため、居住誘導区域に
は含めません。
図 工業専用地域・工業団地
上大島工業団地
テクノパーク大穂
筑波北部工業団地
東光台研究団地 テクノパーク豊里
筑波西部工業団地
みどりの工業団地
名称 面積 概要
上大島工業 団地
6 3 . 8 ha 市の最北端に位置し,工業専用地域として開発されま した。主に,チョコレート,乳製品,マイクロシャフト, 強化プラスチック,プレス用金型,鋳物などが製造され ています。
筑波北部工業 団地
1 4 0 . 8 ha 先端技術産業の導入地区として位置づけられ、医薬品, 紙,パルプ,情報通信電子材料等の研究が行われていま す。
テクノパーク 大穂
4 1 . 4 ha 主に医薬品,小麦粉,ガス,農薬等の研究および製造 がされています。
テクノパーク 豊里
6 9 . 0 ha 工業用洗剤,コンベアー,パン,水処理装置,家具,木 材などの研究・製造がされています。
東光台研究 団地
4 3 . 5 ha 住・工セットの土地区画整理事業として開発され,薬 品,モーターなどの基礎研究・製造が行われています。
筑波西部工業 団地
1 0 1 . 5 ha 科学万博跡地に建設され,医薬品,食品,通信機器, 高分子材料等の研究開発が行われています。
みどりの工業 団地
3 8 . 5 ha つくばエクスプレスみどりの駅近くの環境共生型工業 団地として、製鉄や廃棄物処理に携わる企業などが立地 してします。
図 つくば市の工業団地の概要
出典:つくば市H P (h t t p : / / w w w . c it y . t s u k u b a. ib ar ak i. j p / 1 4 2 1 6 / 1 4 3 6 5 / 0 0 0 2 9 6 . h t m l)
7
既存の土地利用との整合
視点
1
①
⑥ ② ③
⑤
⑫ ⑩
⑪
④
⑧ ⑨ ⑦
1 ) −2
研究施設・教育施設が都市計画決定されている地区
研究学園地区内では、以下の研究施設・教育施設が都市計画決定さ れています。
これらの区域は、土地利用の整合を踏まえ、居住誘導区域には含め
ません。
図 研究教育施設地区 地区計画区域
No. 名称 区域面積 決定年月日
研 究 施 設
① NTTフィールドセンター 21.5ha S49.12.10
② 宇宙開発事業団筑波宇宙センター 53.1ha
S50.3.3 S53.8.3 S63.1.18
③ ㈶建設研究センター 0.3ha S63.1.18
④ ㈱つくば研究支援センター 1.8ha S63.1.18
⑤ 筑波研究機関1号 93.9ha H13.9.20
⑥ 筑波研究機関2号 32.5ha H13.9.20
教 育 施 設
⑦ 国立教育会館分館 6.8ha
S50.2.10 S51.11.19
⑧ 国際協力事業団筑波インターナショナルセンター 2.0ha S57.4.15
⑨ 国際協力事業団筑波国際農業研修センター 2.7ha S57.4.15
⑩ 桜村学校給食センター 1.0ha S53.8.3
⑪ 谷田部町学校給食センター 1.1ha S57.6.7
⑫ つくば国際研究交流センター 1.8ha
H2.2.15 H9.2.13
図 都市計画決定されている研究施設・教育施設 一覧
8
既存の土地利用との整合
視点
1
1 ) −3
地区計画により住宅建築が制限されている地区
研究学園地区内に指定されている研究教育施設地区地区計画(第1∼ 第1 2 地区)では、主に①「試験・研究及び教育のように供する施設で ある建築物」、②「①を支援する建築物」、③「①に付属する建築
物」以外の建築は制限されているため、居住誘導区域には含めません。
また、他にも以下の地区計画においても住宅建築制限が掛けられてい
る地区があるため、居住誘導区域には含めません。
9
既存の土地利用との整合
視点
1
桜柴崎地区:誘致施設ゾーンA 地区、B地区
萱丸地区:誘致施設C 地区
上河原崎・中西地区:誘致施設B地区
中根・金田台地区:計画建設地区
第1地区
第10地区
第11地区 第9地区
第8地区 第7地区 第5地区
第3地区 第2地区
第6地区
テクノパーク桜市街地 −誘致施設ゾーンA・B地区
中根・金田台地区 中根・金田台地区 −計画建設地区
萱丸地区 −誘致施設C地区 上河原崎・中西地区
−誘致施設B地区
図 地区計画 住宅制限地区
3.居住誘導区域(案)の設定
・災害危険区域(急傾斜地崩壊危険区域) ・土砂災害特別警戒区域
・土砂災害警戒区域
・災害危険区域(急傾斜地崩壊危険区域) ・土砂災害特別警戒区域
・土砂災害警戒区域
市街化区域内のうち、北条市街地と谷田部市街地には、土砂災害 (特別)警戒区域等が指定されています。
災害リスクが高い地域については、居住誘導区域に含めません。
図 土砂災害(特別)警戒区域等の発生想定箇所
・土砂災害特別警戒区域 ・土砂災害警戒区域 ・土砂災害特別警戒区域 ・土砂災害警戒区域
都市計画基礎調査をもとに作成
北条市街地
谷田部市街地
北条市街地
谷田部市街地
安全な市街地の形成
2 ) −1
災害危険区域、土砂災害(特別)警戒区域等
10
視点
2
都市計画基礎調査をもとに作成
図 浸水想定区域
栄市街地 栄市街地
都市計画基礎調査をもとに作成
浸水の深さが1.0m未満の 浸水想定区域 浸水の深さが1.0m未満の
浸水想定区域
2 ) −2
浸水想定区域
栄市街地には、浸水想定区域が設定されています。浸水深は1 . 0 m 未満となっており、浸水想定区域に掛かる人口は約5 0 0 人、約1 8 0 世帯(栄市街地のそれぞれ約5 0 %)となっています。
つくば市では防災マップ等の災害の事前周知を行っているととも
に、災害時の情報伝達手段も確保されていることから、居住誘導区
域から除外はしないこととします。
11
安全な市街地の形成
視点
2
都市計画基礎調査をもとに作成
桜
川
小
貝
川
桜川
3.居住誘導区域(案)の設定
防災無線 指定避難所 桜小学校
桜幼稚園
参考:つくば市、茨城県の防災対応
12
■
防災情報メール
• 携帯電話やパソコンのメールアドレスを登録している市民に、気象警
報や特別警報、地震など気象関連情報や避難関連情報(避難準備・高 齢者等避難開始、避難勧告など)を発信しています。
○ ラジオ、テレビ
事前周知
■
つくば市総合防災ブック
つくば市では、総合防災ブックを用いて、想定さ
れる浸水深や避難所を広く市民に周知しています。
• ツイッター(つくば市公式アカウント:@t sukubais、つくば市危機管理情 報局:@t kb_kiki)やフェイスブックのソーシャルメディアで災害時の情報 を発信しています。
• コミュニティFMラジオ局「ラヂオつくば」やIB S 茨城放送、A C C SやN H K
データ放送と連携し、災害時に重要となるライフライン状況、被害状況、
生活支援情報などを伝達します。
○ メール、アプリ
• 災害・防災メールサービスにて、市内の災害や防災に関する情報を24時間
365日メールで配信しています。
• 災害時の緊急な情報伝達の手段として、緊急速報メールを導入しており、
生命に関わる緊急性の高い情報を、特定のエリアの携帯電話等の対応端末 に配信します(避難準備・高齢者等避難開始、避難勧告、避難指示(緊 急))。エリアメールは市内全域に配信されるため、仕事や観光で来てい る人も受信することができます。
• ヤフー「防災速報」と連携し、災害時に重要となるライフライン状況、被
害状況、生活支援情報などを伝達します。 ○ SNS
• デジタルM CA防災行政無線により、気象関連情報や避難関連情報を発 信しています。
○ 防災行政無線
つ
く
ば
市
茨
城
県
災害対応
■
防災情報レッドページ
• 家庭で簡単に防災情報を確認できるよう、NTT電話
帳ハローページ冒頭部分に、市町村別に避難所一 覧、非常持ち出し品リストが掲載されています。
■
つくば市
災害対応一覧
災害時には、様々な情報伝達手段を使用して、市民だけでなく、仕事や観光で 来ている人にも緊急的な災害情報が発信されます。
○ ホームページ
• 災害時に重要となるライフライン状況、被害状況、生活支援情報などをつ
くば市ホームページにて発信します。
図 都市計画公園
都市計画決定されている公園のうち、地区公園、総合公園、運動公園 は、地区内の居住者に限らず、地区外の居住者の利用にも供するもの であり、より公共的な側面から、将来に渡り、公園としての機能を担 保すべき区域と考えます。
よって、市街化区域内の大池公園、赤塚公園、葛城地区公園、洞峰公
園、さくら運動公園は居住誘導区域に含めません。
3 ) −1
保全すべき都市計画公園
No. 名称 種別 公園面積 決定年月日
① 大池公園 地区公園 5.5ha S52.4.28
② 赤塚公園(県営) 地区公園 8.6ha
S43.12.24 S45.7.6 S49.3.5 S57.4.15 H18.11.1
③ 葛城地区公園 地区公園 7.3ha H16.3.30
④ 洞峰公園(県営) 総合公園 20.0ha
S43.10.2 S49.3.5 S57.4.15
⑤ さくら運動公園 運動公園 10.3ha
S51.4.22 H11.6.10 H15.10.20 表 都市計画決定されている地区公園、総合公園、運動公園
①
④ ⑤
③
②
13
将来的な都市機能・みどりの保全
視点
3
都市計画基礎調査をもとに作成
3.居住誘導区域(案)の設定
図 T X 沿線地区 土地利用計画に指定されている大規模緑地等
都市計画公園の考えと同様、T X 沿線地区内の土地利用計画における ①大規模緑地・公園、②歴史的緑空間地区、③調整池等は将来に渡
り、機能を担保すべき区域として居住誘導区域に含めません。
このうち①大規模緑地・公園は、3 ) - 1 で除外対象としている地区公 園以上の面積が5 . 0 ha 以上であることから、同様に5 . 0 ha 以上を基 準として除外します。
3) −2
T X 沿線地区の土地利用計画
14
将来的な都市機能・みどりの保全
視点
3
3.居住誘導区域(案)の設定
名称 土地利用計画
葛城地区 ①公園
②大規模緑地
③調整池
島名・福田坪地区 ④大規模緑地
⑤調整池
萱丸地区 ⑥調整池
中根・金田台地区 ⑦歴史的緑空間用地
⑧公共公益施設
⑨調整池
表 T X 沿線地区 将来的な都市機能・みどりの保全の対象地区
*各地区の土地利用計画上の地 区を もとに 作成
① ②
③
④
⑤
⑥
⑦ ⑨
図 歴史文化財・遺跡
北条市街地には国指定文化財である平沢官衙遺跡、小田市街地には 小田城跡、中根・金田台地区では金田官衙遺跡がみられます。
これらの遺跡及び城跡は、歴史的な文化財の保護の観点から居住誘
導区域には含めません。
3) −3
歴史文化財・遺跡
15
将来的な都市機能・みどり等の保全
視点
3
図 平沢官衙遺跡(北条市街地)
北条市街地
小田市街地 図 小田城跡(小田市街地)
新築が不可能なエリア
中根・金田台地区
3.居住誘導区域(案)の設定
図 金田官衙遺跡(中根・金田台地区)
国指定史跡用地
図 高エネルギー加速器研究機構南側の大規模未利用地
高エネルギー加速器研究機構南側には大規模未利用地(約4 5 . 6 ha ) がみられます。
今後、土地利用計画の検討を図る区域であることから、現段階では
居住誘導区域には含めません。
4)- 1
大規模未利用地
16
土地利用計画の確度
視点
4
図
居住誘導区域(案)
1
7
居住誘導区域は現在検討中であり、今後変更の可能性があります。